- 2017.07.21 Friday
一朝一夕には・・・ね・・・
昨日、とある地方の窯元さんが見学に来られましてね
自分のところの地域でも土鍋を作りたいので、教えを請いにきました。
というのです。
自分のところで採れる土と、ペタライトという熱膨張係数の極めて低い
鉱物をブレンドして、手引き轆轤で引いて、薪窯で焼く
そうなのですが、割れないはずの鍋が割れるのだと、どうしたらよいかと
これ、私たちに聞きます??
私たちは何百年もこの土地で耐火度の強い土が出た、この土地で土鍋作りを
しているわけですよ。
それを、昨日今日さあ土鍋でも作るか、って方にお教えするって、
人が良いにもほどがあるんじゃない??
でもね、ええ、お教えしましたとも。ここがダメなんじゃないか?とか。
なぜって?そうね、プライド?とか?そんなものなのか、どうなのかわからないけれども
うーーー、困ってらしたのを放って置けなかったのかな〜。
私も他の地域の焼き物で素敵だと思うものはやはりマネしたいし、作ってみたいと
思うので、勉強するし、見様見真似でもやってみようと思いますよ。
でも、答えだけもらうっていうのはそれは違うのではないかと。
出来上がったとしても、それはまったく違うものだという自負もあってか
教えたのだと思うんですよね。
歴史のあるその土地その土地の魅力あるものつくりをしていれば
ちゃんとわかってくださる人は、買ってくださるし使ってくださる。
それだけを心に、日々、ものつくりをしていきたいと思っています。
福森道歩