週末は穴窯を焚きました。
前回焚いたのが3月でしたので、結構なペースで焚いております。
今回は来週開催の有元葉子先生のスタジオ兼ギャラリースペースに
展示販売していただけるものを焼きました。
食器や花器を焼いたので、どんな焼けになっているか楽しみです〜
窯焚きは毎回、様子が違うので難しいけれども面白いんです。
詰め方でも炎の回り方が違うし、煙突の開け閉めでガラッと炎が変わります。
コントロールするのが楽しく難しい、ちょっと勝負している感じ、炎と。
窯をつけ終わって蓋をしたらまず
お供えをして、無事に窯焚きが終わるようにお祈りをします。
炎は生き物のよう。
うまく誘導して、入っているもの全体に火が行くようにします。
途中、はなこが火の番を!!??してくれました。
左から、薪を投入した直後
真ん中 しばらくたったらだんだん煙の色が薄くなります。
右 ほぼ黒い煙がなくなります。
右の状態になってから、温度がどんどん上がっていきます。
昔の人は、この煙を見たり、入れた薪の燃え方、音などを聞いて
温度の変化や薪を入れるタイミングを計っていました。
今やデジタル温度計に頼りっぱなしなのが現状ですが、
昔の人の凄さに圧倒されます。
途中で窯から出してみました。
灰が溶けた模様が面白く、自然の造形に感動します。
引き出さずにそのままにしておくと、緋色(ひいろ)
という赤っぽい感じになるのですが、急冷するので
このような色合いになります。
常滑のような感じかな〜。
これはこれでちょっと気に入ってます〜。
今回、私の窯であるものをもう一つ、焼いてみました。
じゃーーーーーん!!
鶏もも骨付き!!
窯は1250度を超え、窯の表面もかなりの高温になっておりまして
この余熱は非常にもったいない!!と常々思っており、
何とか有効利用したいと思っておりまして、今回ついに実行に移したのであります!!

窯焚きが終わるのが22時くらいであろうと思っていたので
18時くらいから鍋を温めて、肉を放りこんでたまに裏返して
2時間くらい、じっくりゆっくり火を通しましたら・・・・
めっちゃうまいーーーーー!!
肉がすんごく柔らかくて、油煮(コンフィ)
のような調理方法になったのですが、これが良かったのでしょうね!!
よっしゃ!次の本は、「薪窯余熱料理」や!!
って、誰が買うねん(笑)
これ、作るときにちょうど父が近くにおりましてね。
「神聖な窯でそんなことして、罰が当たるぞ!!」
と捨て台詞のように言うて、去っていきました。
時代は変わったのよ、おとうちゃん。
娘はいろいろと挑戦していくのであります〜。
もちろん窯に敬意を払いつつでございます!
窯焚き
いろいろな意味でお楽しみがいっぱいでございます。
次のお楽しみは3日後の窯出しでーーす
福森道歩